放水量が増えるとおかっぱりが有利なのか? 2016年8月31日
前日の降雨を受け、放水量が250トンに上昇した琵琶湖。おかっぱり有利な状況に好転していることを期待し、夜の琵琶湖へ出撃した。
釣りに行った日時・場所
- 2016年8月31日 夜
- におの浜
放水量が上昇した琵琶湖
前日にそれなりの雨が降り、琵琶湖の水位が上昇した模様。これを受け、南郷洗堰(なんごうあらいぜき)の放水量が毎秒250トンに調整された。放水量が増えたので琵琶湖の状況が好転していることを期待して、におの浜へ出撃した。
放水量が増えるとおかっぱりで釣れる!?
一般的に、琵琶湖では放水量が増えると、沖のボートよりおかっぱりの方が釣れると言われている。逆に放水が絞られて放水量が少なくなると、沖に浮かぶボートの方が釣れると言われている。
これはなぜなのか?
釣果が放水量に左右されるメカニズム
簡単に書くと以下のとおり。
放水量が上がったとき
- 岸際の水が動き出す。水が動くことで新鮮な水が常に流れてくる。
- 基本的に水の動きが生じると魚の活性も高まる。
- よって、岸際で釣れるようになる。
- 沖の水の流れが急流となる。
- 基本的にバスは止水域(水があまり動かないエリア)で活動する魚。
- 急流を避けてバスは流れの穏やかな場所(岸際)へ移動
- また、急流の中で泳ぐのに必死なバスにとって、捕食する余裕がない
- よって、沖では釣れない
放水量が下がったとき
- 岸際の水が止まる。
- 水の動きが止まると魚の活性も低くなる。
- よって、岸際で釣れにくくなる。
- 沖の水の流れが穏やかになる。
- 岸際に比べて流れがある沖に魚が集まる。
- よって、沖で釣れるようになる。
このように琵琶湖では放水量の変化によって釣果が左右されるため、琵琶湖で釣りをする時は、放水量を意識して釣りをする必要がある。
なお、放水量が安定しだすと岸際、沖の釣果に顕著な差はなくなってくる。これは、放水量に変化が生じた後の一定期間に魚の付き場、活性に変化が生じるためである。要は「変化」がキーワード。状況に変化が生じた後に、魚にも変化が生じるということが言える。
肝心の釣果だが・・・
大潮ということもあるのだろうか?この日は釣り人が多い夜であった。放水量が増え、大潮ということを皆意識しているのだろうか?
ともあれ、釣りをするが全く釣れない。他の釣り人も釣れていない。そんな夏季修行を行いこの日は終了。
放水量が増えたからと言って、必ずしも釣れるわけではないことを再認識することとなった。