琵琶湖でヘビキャロを始めたい人は必見!道具・ワーム・アクション解説講座
ヘビキャロに興味があり、これからヘビキャロを始めてみたいと考えているヘビキャロ未経験者や初心者向けに、必要な道具やリグ、ワーム、アクションなどについて具体例を交えて解説する。
当記事をご覧いただいてヘビキャロを体験することで、多くの方にヘビキャロの面白さ、魅力を感じていただければ幸いである。
なお、当記事はベイトタックルを使った三叉ヘビキャロの解説であるが、スピニングタックルでのライトキャロにも応用できるはずである。
ヘビキャロに必要なもの
ヘビキャロで釣りをするにはロッド、リールの他にシンカーやワイヤーといった道具が必要である。一つずつ説明していくが、その前に私がヘビキャロするときのタックル構成を紹介する。
ロッド | ゾディアス172H-2 |
リール | 15メタニウムDC HG |
ライン(メインライン) | シーガーフロロマイスター14lb、もしくはPEライン2号。 |
ヘビキャロワイヤー | よし屋式三叉キャロワイヤ |
シンカー | リザーバーシンカー1oz~1.2oz |
ライン(リーダー) | シーガーフロロマイスター14lb |
フック | デコイ#1や#2 など |
ワーム | スイングインパクト3インチなど |
このようなタックル構成でヘビキャロを楽しんでいる。このように必要な道具が多く、準備が面倒に見えてしまう。私も最初は面倒だと思っていたが、実際にやってみると、思っていたより簡単に準備ができた。先入観は捨ててまずは挑戦してみることが大切だと言える。
それでは以下、一つずつ説明していく。
ロッド
ロッドの長さ
基本的には7フィート以上のロングロッドが推奨である。ヘビキャロ専用ロッドなどもあるが、とりあえず手軽にヘビキャロに挑戦したいという場合は、長さにこだわる必要はない。
6.6フィートのロッドでもヘビキャロはできる。まずはやってみて、今後もヘビキャロを続けたいと思った時に、ロングロッドや専用ロッドの購入を検討すればよいだろう。
ロッドの硬さ・調子
硬め(MH以上)であれば何でも可。調子はレギュラーテーパー推奨。しかし始めは何でも良い。
とりあえずヘビキャロをやってみたい、気軽にやってみたいという場合は、ミディアムのロッドでも十分にヘビキャロはできる。この場合、重いシンカーは使えないので、使用シンカーは1/2ozくらいにとどめておくべきだろう。。
ロッドの調子
私の使用ロッド
私がヘビキャロをするときは、シマノのゾディアス172H-2を使っている。軽めのシンカー(1/2oz~3/4oz)を使う時は、シマノのポイズンアドレナ1610MH-2を使っている。
何度も繰り返すが、手軽にヘビキャロを始めるにあたってはロッドは何でも大丈夫である。まずは挑戦することが重要である。
ヘビキャロにおすすめのロッド
初心者向けで価格が比較的安いロッドをおすすめとして以下にあげておく。
- Shimanoシマノ ゾディアス 172H
- MajorCraft メジャークラフト ベンケイ BENKEI BIC-702H
- Shimano シマノ エクスプライド 172-H
リール
普段使っているリールで問題なくヘビキャロはできる。
飛距離が欲しかったり、ライントラブルを抑えたい場合は、DCリールが良いだろう。飛距離だけで言うとアンタレスが好ましい。
私は最近15メタニウムDCでやっているが、以前は15シティカや16スコーピオンでもやっていた。
飛距離が出るとか出ないとか言う前に、まずはやってみてから考えてみてはどうだろうか。ロッドと同様、お手軽にやる分にはリールは何でもよい。
ライン(メインライン)
メインラインとはリールに巻くラインのこと、これは何でもいいわけではない。
フロロラインかPEラインを推奨する。
基本的にはフロロラインを使っておけば間違いないが、飛距離や感度が欲しくなって来た時はPEラインを使ってみてはどうだろうか?
ナイロンラインを使ってはダメ
以前、飛距離の観点からフロロより飛距離が稼げるナイロンを使用した時期があったた。しかし、ナイロンラインの特性であるラインの伸びが顕著であり、ウィードにスタックしたシンカーを外すことがなかなかできず、ナイロンラインを使ったヘビキャロでは釣りにならなかった。よって、ナイロンラインはおすすめしない。
フロロラインの場合
基本的にはフロロラインの使用を推奨する。大体12lb~16lbくらいを使ってみたはどうだろうか。私はフロロライン14lbを使用している。
PEラインの場合
PEラインの場合、私は2号を使っている。ベイトタックルでのPEライン使用経験が短いので、2号が最適かどうかは分からない。試行錯誤が必要である。
以下はPEラインによるヘビキャロに挑戦した時の記事である。使用感なども説明している。
【参考】湖西でPEラインのヘビキャロに挑戦 2017年4月19日
【参考】メタニウムDCにPEラインを巻いてヘビキャロ試し投げ 2017年6月8日
PEライン使用時はショックリーダー必須
【2017年12月4日追記】
ブログ読者から、PEライン使用時のショックリーダーについて質問が寄せられたので追記する。(質問いただきありがとうございました。)
PEラインを使用するときは、ショックリーダを介してヘビキャロワイヤーに繋ぐ
ショックリーダーとして使用するラインは、ナイロンでなければ何でも良いだろう。
小生はフロロ14lbを使用しており、FGノットでPEラインとフロロラインを結んだのち、ヘビキャロワイヤーに結んでいる。
ショックリーダーの長さはワイヤーと同じくらいの長さで十分だろう。
ヘビキャロワイヤー
各社からヘビキャロワイヤが出ていますが、ここでは「よし屋式三叉キャロワイヤー」をおすすめする。理由はラインがワイヤーに絡みにくいから。
よし屋のワイヤーが無い場合は、琵琶湖ヘビキャロワイヤ(12センチ)でOK。
よし屋のワイヤーの方がすこし割高となるが、ラインが絡みにくいという点からよし屋を推奨。もちろん、これら以外の製品でも問題なく使用できるので、入手しやすいものを準備すればよい。
ワイヤーの長さは短めの方が取扱いやすいので、短めを推奨する。よし屋のワイヤーは長さ短めの一種類しかないので、よし屋のワイヤーを買っておけば間違いない。
シンカー
キャスト時のシンカー
重ければ重いほど飛ぶわけというわけでもなく、ロッドの硬さやライン、キャスト方法、体格といった条件から飛距離は決まってくる。よって、重さだけを重要視しないこと。
自分にとって最適な重さを見つける必要がある。まずキャストに慣れるまでは、1/2ozでやってみてはどうだろうか?慣れてきたら、シンカーを重くして飛距離を稼ぐなど調整していけばよい。
ここではロッドをHロッド使用するとして、1ozを使用することとする。MHロッドなら3/4oz、Mロッドなら1/2ozくらい。それ以上の重さのシンカーを使うとロッドが折れる可能性もあるので注意すること。
水中でのシンカー
シンカーが重いほど水中では動かしにくい。ウィードが濃い場所では、シンカーがウィードに絡まってまともにアクションできないこともある。
ロッドの硬さ・調子にもよるが、あまりにも重いシンカーを使うと弊害が多い。
始めは1/2oz程度のシンカーからはじめ、慣れてきたら3/4oz、1ozと重くしていってはどうだろうか?
どちらが良い?タングステンと鉛
シンカーの種類として、タングステン製と鉛製の2種類がある。
タングステンはミサイルの弾頭に使われる金属であり、比重が高く、同じ重さでも鉛より大きさが小くなるので飛距離が稼げる。また非常に硬いので感度に優れている。さらに、環境への影響度合いも鉛に比べると少ない。
タングステンの唯一のデメリットは、希少金属であるがゆえに高価であるということ。1ozのシンカー1個で800円もする。つまり殉職すると財布に痛いということ。
お金に余裕があればタングステン、なければ鉛で十分である。私も基本的には鉛製シンカーを使用しており、まれにタングステンを使うことがある。また、これまで出会った釣り人の中で、タングステンを使っている人に出会ったことがないので、鉛のシンカーで十分と思われる。
ライン(リーダー)
リーダーに使うライン
リーダーに使うラインは、フロロライン推奨。太さは、メインラインよりも細めが良いが、メインラインと同じ14lbで問題ない。私もメインラインとリーダーを別々に準備するのが面倒なので、同じフロロ14lbラインを使用している。
ナイロンはやめておくこと。理由は上のラインの項目で説明した通りである。ナイロンラインは非常によく伸びるため、フッキング時の力がしっかり入らない。
リーダーの長さ
リーダーの長さは重要である。長短によって、キャストのしやすさ、ワームの挙動が変わってくる。
はじめは60cmくらいから始めてみてはどうだろうか。私もリーダー60cmではじめ、初回から50アップをゲットすることができた。ヘビキャロに慣れてから、必要に応じて長さを調整していけばいいだろう。
フック
ワームの大きさにあったオフセットフックを選ぶこと。ワームは大体3インチから4インチを使うことが多いので、フックサイズは#2 か #1でいいだろう。
写真はスイングインパクト3インチに#1のフック装着。
ワーム
手元にある小さめのワームならなんでもよい。カラー何でも可、好きな色を選択すればよい。沖の方でノーシンカー状態になってほしいワームを選べばよい。
私が良く使うのは、ケイテックのスイングインパクト2.5インチまたは3インチ。
ゲイリーのカットテール4インチやセンコー3インチでも釣れる。ドライブクローの3インチも良く釣れると聞く。
ワームの重さ
ワームにある程度の重さがある場合、キャスト時にシンカー部とワーム部とで重心が分散されてしまうため、飛距離が出にくくなってしまう。キャストもしにくくなる。はじめは軽いワームを使ったほうがよいだろう。
ワームの硬さ
夏場などは濃いウィードの中でアクションさせることがあるため、針持ちのよい固めのワームを推奨。スイングインパクトは柔らかすぎてすぐぼろぼろになってしまう。
ただし、柔らかいワームの方が水中の動きが繊細と言えるので、ここは針持ちとのトレードオフ。色々試して自分好みのワームを見つけるべきだろう。
キャストの仕方
熟練者がやるように頭の上を回して投げる投げ方があるが、その必要はない。
リーダーの長さが60センチであれば、ロッド先端から垂れるラインは長くないはず。ワームのことは無視して、シンカーだけを投げるつもりでキャストすれば飛んでいくはずである。
ヘビキャロを意識して特殊な投げ方をしなくても飛びますので、普通に投げてみることをおすすめする。
なお、キャストするときは回りに人や物がないかを確認してからキャストするよう、くれぐれも注意すること。しょうもないことでトラブルにならないよう気をつけるべきである。
よく釣れるヘビキャロのアクションは「ステイ」
ヘビキャロのアクションにも色々ありますが、一番釣れるのは「ステイ(放置)」することである。
変にしゃくったりするより、ステイさせておくほうが断然釣れる。湖底のわずかな水流に反応して、ワームがナチュラルな動きをかもしだしてくれるのである。
具体的にどのようにヘビキャロでアクションさせるか紹介する。
1.キャストして着水後、テンションをはらずに緩めたまま着底させる。(着底したかどうかは、ラインの放出が止まることで確認。)
2.着底後はしばらく放置。少なくとも10秒間は放置。長くて5分間とか。私の場合は平均して20秒間は待つようにしている。待っている間はラインを張らないこと。着底後のステイ中に食ってくることが一番多い。なんせ沖でノーシンカー状態だから。
3.ステイ後に反応無ければ、ゆっくりずる引きする。本当にゆっくり。一秒間に1cmくらいのイメージ。そして何かにあたったり引いてくるのが重くなったり、変化がある場所で再度ステイ。これを繰り返す。
このようにヘビキャロは、かなりじれったい釣り方になる。キャストからリグ回収まで5分以上かかることもざらである。
したがって、闇雲に投げてスローに動かしていたら時間がいくらあっても足らない。そこで狙うべき場所を絞って釣っていくことになる。次に、どこを狙うべきか説明する。
ヘビキャロはウィードとブレイクを狙う
ヘビキャロではウィードとブレイクを意識して釣ることにる。他の釣り方と同じである笑。
沖の方に生えているウィードや、ブレイクを探して狙っていく。ウィードとブレイクが絡む場所がより良いだろう。
何の変化も無い場所にぽつんと生えるウィードの固まりには、バスが付いている可能性が非常に高い。そんなピンスポットを見つけ出すことが出来れば、釣果は上がってくるだろう。
そんなウィードの見つけ方は、ひたすらヘビキャロを投げ続けて探していくしかない。サーチ目的のヘビキャロである。サーチするときはスローに動かさずに手早く湖底の様子を探っていけば良い。
サーチで湖底の変化を探った後、変化のある場所をスローに釣る、これがヘビキャロの釣り方になる。
アタリがあった時の合わせ方
アタリがあっても動じないこと。
魚はすぐにはワームを放さないので、ヌーっと沖に持っていこうとしたところでフッキングする。 巻きあわせでもいいし、スイープ気味のフッキングでも乗ってくるはず。
ここは場数を踏むしかない。あわてず落ち着いてフッキングすることが大事である。
魚の寄せ方
沖で魚がかかると長時間ファイトが楽しめる。これがヘビキャロの醍醐味の一つである。
ラインテンションを緩めないよう気をつけながら寄せてくる。濃いウィードや巻かれるような障害物がない限りは、ゆっくりと魚とのやり取りを楽しむことができる。
巻かれるようなものがある場合は、ゴリ巻きも致し方ない。
こうして、最終的には疲れ果てた魚が寄ってくるはずである。
ヘビキャロを楽しもう
こんな景色に向かって遠投する楽しさは、ヘビキャロならではである。ぜひヘビキャロに挑戦して、その魅力に触れてみてはどうだろうか?