釣りをしていたら地震発生!その時どうすべきなのかを実体験を元に考察
2018年6月18日7時58分頃に大阪北部を震源地とする大地震が発生したのは、まだ記憶に残るところです。
地震が発生した当日が公休日だった私は、琵琶湖の湖西エリアでバス釣りに興じていました。
今回、釣りをしている最中に大地震が発生するという貴重な経験をすることができましたので、釣りの最中に大地震が発生したら何をすべきなのか?どうすべきなのか?を考えてみました。
先日の地震発生時の状況
まずは2018年6月18日の地震発生時の状況を説明します。
揺れたときの私の状況
その日私は4時半ごろから湖西エリア某所で立ち込んでいました。
地震が発生した8時頃は、すぐ背後に植物が生い茂っている水深20cmほどの場所にいました。
ちょうど「O.S.P ドライブクローラー6.5インチ」のネコリグをキャスト中、背後から地鳴りが発生。
ダンプカーが通り過ぎるときに地面が揺れるやつです。
もっと分かりやすく言うと、魁!!男塾の大豪院邪鬼が登場するときの「ゴゴゴゴゴォォォォォ」ってやつです。
「ん?なんだ?」と思った次の瞬間、スマホの緊急地震速報?が鳴動。
「地震です」というアナウンスが鳴ったのとほぼ同時に、下から突き上げるように地面が揺れました。
その後、横揺れに変わり、しばらくして揺れは収まりました。
頭上から何かが落ちてくる場所ではなかったため、この間、私は棒立ち。
その後、30分ほど釣りをしてから京都の自宅に帰ることにしました。
地震発生後の交通状況
JR湖西線は運休ストップになったようで、駅には人がごった返していました。
また、電車が止まったことにより、車で移動しようと考えた人が多かったようで、湖西道路の京都方面行きは雄琴ICあたりから渋滞。
名神高速道路は京都南ICから大阪方面が通行止め。
自宅は京都南ICが最寄りなので、京都東ICから高速にのって京都南に向かいました。
が、大阪方面行きの車両すべてが京都南で強制的に下ろされるため、京都南の出口まであと2kmほどのところから大渋滞。
普段なら5分ほどで通過できる場所を、30分以上かけて通過することになってしまいました。
名神高速を降りてからも、あちこちの道路で渋滞。
線路の踏み切りが故障したようで、遮断機がおりっぱなしで通行不可。
迂回してなんとか自宅に戻ることができたのは10時過ぎ。
通常40~50分で帰れるところを2時間弱かかったことになります。
釣り場で地震が起きたらどうすべきか?
今回の私の経験を元に、釣り場で大地震に遭遇したときにどうすべきなのかを考えて見ます。
琵琶湖でも津波は発生する!?
地震が発生した後に気をつけなければならないのは津波ですね。
海釣りの最中に大地震が発生したらすぐに避難してください。
では、琵琶湖の場合はどうなのでしょうか?琵琶湖でも津波は発生するのでしょうか?
2014年に滋賀県が検証、試算した結果によると、琵琶湖でも津波は発生するそうです。
http://www.pref.shiga.lg.jp/bousai/20140318higaisoutei.html
滋賀県の報告によると、琵琶湖西部に存在する湖底断層における地震が津波のトリガーになりうるようですが、当該断層で地震が発生する確率は限りなく低いらしいです。
よって、琵琶湖においては津波のことは気にしなくても問題ないと考えられます。
ちなみに、平安時代末期の遺跡には津波と思われる痕跡が見つかっているようなので、地震発生の蓋然性は低いものの、可能性はあるということがいえます。
土砂崩れに気をつける
山が背後に迫っている湖西エリアや奥琵琶湖エリアの場合、地震によって背後の山が崩れてくる可能性があるでしょう。
大きな山が無いとしても、土地の高低により土砂崩れが発生する恐れはあります。
今回私が立っていた場所も背後が崩れる可能性は0ではありませんでした。
揺れを感じた直後は大丈夫でも、しばらくしてから崩れてくることもあります。
土砂崩れによって道路が寸断される可能性もあります。
のんびり釣りをしている場合ではありません。
揺れを感じたら、安全と思われる場所へ速やかに向かいましょう。
入水中の場合はいったん陸に上がる
ウェーディング中に大地震が発生したらどうすべきか?
地震によって足元が崩れる可能性は否定できません。
固い岩盤ならまだしも、河口付近のサンドバーは崩れてしまうことが考えられます。
揺れを感じたら速やかに陸に上がる方が懸命でしょう。
地盤の緩みに気をつける
特に東岸エリアは埋立地や干拓地が多いため、地盤が緩いはずです。
南湖一帯も昔は湿地だったため、同様に地盤は緩いはずです。
したがって、地震による直接的な被害に加え、地盤の沈下や流動化といった二次被害が発生することが予想されます。
道路が遮断され、避難することが困難になるでしょう。
どこに避難するのが適切なのか分かりませんが、琵琶湖岸からは離れた方がよさそうですね。
釣りは中止してすぐに帰宅する
今回の私の場合、地震発生と同時に帰宅していればすぐに家に帰れたかもしれません。
地震が発生した後は、一般道、高速道ともに混雑します。
混雑することによって、本来通行しなければならない緊急車両等の通行に支障が出てきます。
そんな混雑をよりひどくするのは、公共の福祉に反するといってもいいでしょう。
混雑を避けるためにも、地震発生後は速やかに帰路に着くべきです。
そのときは無用な混雑をまねかないよう移動ルートにも留意すべきでしょう。
一番大事な「冷静に行動する」ということ
災害発生時で一番大事なのは「冷静に行動する」ことです。
私の場合、冷静に釣りをし続けましたが、これは正しい判断だったとは言いがたく、猛省しているところです。
冷静に状況を確認し、今後起きるであろう事態を想定すること。
そしてそれに対する準備、あるいは避難行動をとることが、我々にできることだと考えます。
あと、デマにだまされないこと。
リテラシー(フィルタリング能力)を普段から鍛えておく必要がありますね。
ちなみにT大学名誉教授の地震予知はインチキなので要注意。笑
以上です。我々バサーの防災意識向上の一助となれば幸いです。